4月6日から全国春の交通安全運動が始まっています
運動の基本は
子どもと高齢者の交通事故防止
自転車の安全利用についても呼びかけています
さて、自転車の交通事故について、今年の1月の新聞各紙に載った記事について紹介します
自転車事故で女性を死亡させた男性に4700万円の賠償命令
20140129 各紙
事故は2010年1月に東京都大田区で発生した。
状況は、交差点で青色信号に従って横断歩道を渡っていた75才の女性が、右側から赤信号を無視して交差点に侵入してきた46才男性の運転する自転車にはねられ転倒、路面に頭部を強打して5日後に死亡したもの。
刑事事件としては、重過失致死罪で在宅起訴され、禁固2年(執行猶予3年)が確定している。
被害者側の遺族が、約1億円の損害賠償を求めて訴訟を起こしていたもので、東京地裁は約4700万円の支払いを命じた。
判決では、
自転車が脇見運転し信号無視して交差点に侵入したため事故が起きた。 被害者側には何の落ち度もないとした。
被告側は「病院でベッドから転落したのが死亡の原因」と主張したが、「頭部には事故による損傷以外なかった」と退けた。
自転車による事故が増加しているが、これからは過失の大きさと結果の重大性により、自動車事故の場合と同程度の損害賠償が認められていくことになるだろう。
前述の事故では被害者が高齢であったため、逸失利益が約4000万円と認定されたが、被害者が働き盛りであれば、1億から2億の賠償金を科せられる場合もある。
子どもの事故であっても同じで、損害賠償は親に対して命じられることになるので、子どもに対する安全教育をしっかりしておくことが求められてくる。
また、自動車と同じく自転車に保険をかけることも考えなければならない時代になってきた。
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